
イチノヒカリ工芸は木工で青竹踏みをはじめとする健康木具を製作している工房です。
青竹踏みやツボ押し器具はマッサージチェアなどの電化製品と違いとてもシンプルなものですが、毎日使うことで健康を維持できるとても優秀な健康器具です。

青竹踏みは毎日続けることでダイエット効果、血行促進、メタボ予防、偏平足対策、頻尿改善等様々な効果があることが分かっています。私自身、以前は体を使う仕事をしており、室内でスリッパを履いて作業することが多かったためか決まって一日の終わりには足の疲労感に悩まされていました。なんとか改善できないかと思い、色々と調べたところ青竹踏みが有効との情報にたどり着きました。それまでの私の青竹踏みのイメージは‘銭湯などにおいてある健康に良いもの’くらいの認識でした。見た目は半丸のとてもシンプルな形状です。これが効くのか?と半信半疑でしたが自分の体重が足裏に集中してかかるため結構な刺激が得られ、だんだんと凝りがほぐれていくのがわかりました。その日の疲れをその日に解決することで次の日だるいということもなく、さらに便通も改善しました。これは私の場合ですが、人によっては偏平足の改善やダイエットに効果があったり、最近の研究では頻尿の改善など様々な効果があることが分かっています。
そんなすぐれものの青竹踏みですがあまり知られていないのです。これをもっと広めたい。そのためには形状の工夫やデザイン性などを追及し、愛着をもって使用してもらえるような青竹踏みがあればよいのではないかと思い開発を始めました。そして木材に柄を施した青竹踏みやツボ押し棒などを製作するようになりました。
青竹踏みはその名の通り本来は竹でできているものです。

その昔、日本において竹は最も身近な資源でありました。建築資材、ざる、かご、提灯、物干しなど幅広い用途で使われていました。その中で、健康器具として使用されていたものが青竹踏みだったのです。太さも足で踏むにはちょうど良かったのでしょう。本来は竹で作るべきなのですが、竹は筒状のため踏むことで負荷がかかるとものによっては割れてしまうことがあり、カビも生えやすいということもあります。昔は各家庭で近くの竹林で竹を切ってきて作っていたのでしょう。割れても、カビが生えても、また切ってきて作ればいいものだったと思うのです。しかし、これを製品として販売することはやや難しいと感じたことから木材を使用させていただいております。

木材は角の状態から丸く仕上げていくため手間がかかります。しかし竹と違い木は塊なので割れるということもありませんし、しっかりと乾燥した木材にコーティングを施すのでカビが生えることもありません。また、形状も自由に加工ができて柄も施すことができ、デザイン性のあるものを作ることができます。そういった理由から木工で青竹踏みを製作させていただいております。
現在はシンプルな半丸形状に柄を施したものを中心に製作しております。今後は
動物や植物をモチーフとした面白く親しみのある形のもの
さらにマッサージ器としての機能を追及したもの
還暦祝い、父の日、母の日などのプレゼントに喜ばれるものを
作り続けていきたいと考えております。
イチノヒカリ工芸
代表 佐藤直輝